◎第一織物エピソードファイル - ファッションへ転化したスポーツテキスタイル技術。

EPISODE #01

もっと、美しさや風合いを出せないか。

きっかけは、帝人(株)から依頼されたスポーツウェア用テキスタイル。
弊社の高密度織物は防水・防風の機能に秀でていた。
それをそのままファッションへ転化して販売し始めたのが、
第一織物におけるファッションテキスタイル事業のスタートである。
ただ、スポーツに必要とされるテキスタイルは機能重視だったため、
ファッション関係のお客様の多くからは、異なる方向性を求める声が挙がっていた。

「機能的には数値が落ちても、
 もっと風合いや見た目、着心地を重視したテキスタイルがほしい」

粘り強い研究から見えてきた、生機の可能性。

産業資材メーカーとして培ったのは技術だけではない。
目指す成果に向けて、諦めずに研究に取り組む粘り強さも、私たちの武器だ。
度重なる研究を続けた結果、様々なことがわかってきた。

①「染め」について

未加工の織布である生機に、染め・撥水など一般的加工を行う上で、
染工場が異なるとできあがった商品も全く異なる(生機と染工場の相性が大きく関与する)。

②生機について

組織や糸使いによって変化するのは当然だが、
撚糸の有無、回数、経糸、緯糸のクリンプ状により、
風合い、見え方、着心地が全く異なってくる。

たどり着いた、全ての始まり。

研究を経て最初に完成を目指したのは、かつてないアウター用テキスタイル。
超高密度織物でありながらもハリとコシがあり、
一方でやわらかさとしなやかさを備えた織物だった。
それから様々なテストが試みられた。
結果、私たちがたどり着いたのは、
組織は平織でありつつ、経糸の特性が強調された生機がベストという答えだった。

これがDICROSの原型である。
その後、商品の要求特性によってバリエーションは多様化していった。
現在、染工場については、生機との相性に重点を置きながら、随時、最適な工場を選択している。